日本の消費税 諸外国との比較

世界の消費税率はどうなっている?

・世界の平均税率は17.6%

財務省が発表する「諸外国等における付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)の比較」を参考にすると、2023年1月現在でOECD加盟国、EU、ASEANの51ヵ国の平均税率は17.6%です。日本の消費税率は基本的に10%であるため、日本は世界の平均を下回っています。
なお、後ほどランキングで示しますが、日本の消費税率は平均を下回っているだけではなく、諸外国でも低い値です。10%を高いと感じる人は多いと思われますが、純粋な税率だけで評価すると、ランキング下位に位置する値であることを認識しておいてください。

・消費税と付加価値税

消費税と似た概念の税金に付加価値税があります。日本では馴染みの薄い税金ですが、海外では付加価値税が利用されることも多く、実質的な納税額としては消費税も付加価値税も同じものと考えて差し支えありません。

・消費税率ランキング

順位消費税率国名
127%ハンガリー
225%スウェーデン
25%ノルウェー
25%デンマーク
25%クロアチア
624%ギリシャ
24%フィンランド
823%アイルランド
922%ポーランド
22%イタリア
1121%スペイン
21%オランダ
21%ベルギー
1420%イギリス
20%フランス
20%オーストリア
1719%ドイツ
1818%トルコ
1915%ニュージーランド
2013%中国
13%カナダ
2210%ベトナム
10%韓国
10%日本
10%インドネシア
10%カンボジア
10%オーストラリア
288%シンガポール
297.70%スイス
305%台湾
5%カナダ

上記は消費税が導入されているすべての国々ではありません。財務省が公開している資料で取り上げられている国々に限られています。その点は上記のランキングを理解するにあたって、考慮するようにしてください。

・一般的に消費税率が高いほどサービスが充実

一般的に、消費税率が高いほど公共サービスは充実しています。消費税によって国の財源が潤うため、そのお金を活用して、公共サービスを提供する流れです。
例えば、消費税率の高いEU諸国は「高福祉・高負担」の仕組みが整っています。多くの消費税を納める必要はありますが、教育費や医療費、高齢者に対するサービスなどが無料もしくは格安で提供される環境です。消費税率が高いほど、生活に密着した支出が軽減されるため、トータルで評価すると消費税が高いことの恩恵を受けられます。
ただ、このような社会サービスはすべての人が恩恵を受けられるとは限りません。例えば、公共サービスが充実していても、それを使うことなく亡くなる人や転居してしまう人がいるでしょう。負担だけを背負う人は一定数いるはずです。このようなサービスは「万が一への備え」という側面もあると理解すると良いでしょう。

・軽減税率との組み合わせも多い

上記で紹介したとおり、消費税率は国によって大きく異なります。ただ、ここで紹介した値は標準税率であり、軽減税率についても考慮しなければなりません。
軽減税率とは、生活必需品など、特定の支払いにおいて消費税率を軽減する制度です。
例えば、日本では標準税率が10%ですが、食料品の購入などは8%となり、医療・学費などは非課税となります。このように、生活に直結する特定の支払いについて、消費税率が軽減される仕組みが軽減税率です。
ヨーロッパを中心とした標準税率が高い国々は、軽減税率を組み合わせているケースが多くあります。標準税率だけでは、税率が高く消費が滞ってしまうため、これを避ける狙いです。日本のように2種類だけではなく、複数の消費税率が設けられている国もあります。

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